肌のハリ・ツヤに欠かせない成分、コラーゲンって?

いろいろな化粧品にコラーゲンは配合されていますが、では、どんな働きをもった成分なのでしょうか。コラーゲンは、タンパク質の一種で、もともと体内にたくさんある成分です。体内のタンパク質の約3分の1がコラーゲンと言われています。皮膚の真皮層という部分にも、約7割がコラーゲンで満たされています。ピンとハリのある肌が保たれているのは、真皮層に網状にはりめぐらされたコラーゲンにより支えられているからです。しかし、真皮層内のコラーゲンが減少すると、肌のハリは失われ、年齢よりも老けて見える肌トラブルを引き起こしてしまことも。真皮層でコラーゲンが産出されるピークは20代と言われ、その後は加齢とともに減少してしまいます。化粧品に含まれるコラーゲンは、肌に与えることで角質層の水分をキープしてくれるのですが、真皮層まで浸透して補う役割はありません。しかし、保湿成分としてはとても優れたパワーを持っています。
こんな悩みをサポートします!
水分をぐっと抱え込む保水パワーを持ったコラーゲンは、もともと真皮層に存在しています。この保水パワーを乾燥した角質層に与えることで、しっとりとうるおいのある肌へと導いてくれるのです。ヒアルロン酸と並んで保湿成分としては一般的にも知られるように、多くの化粧品に配合されています。真皮層のコラーゲン産出をケアするには、食事などから得られるアミノ酸のチカラが必要になってきます。
年齢を重ねてぷるぷる感が失われた肌に
- 優れた保水パワーで角質層にうるおいを与え、肌のハリを戻します。
- 水分に満ちた状態は肌のバリア機能が働くので、乾燥による肌トラブルから守ります。
- 同じく乾燥による目元の小ジワを目立たせなくします。
- うるおいに満ちたすこやかな肌はターンオーバーが安定し、肌トラブルをケアします。
コラーゲンの入った化粧品の使用方法
もともと真皮にある成分なので、化粧品から皮膚に与えても角質層までしか届きません。しかし、その優れた保水パワーは、角質層にうるおいを与えるのに活躍してくれます。ヒアルロン酸やセラミドと一緒なら、より保湿ケアをサポートしてくれます。
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まずは、洗顔。ぬるま湯洗顔を行ったあと、蒸しタオルなどで顔全体を温めましょう。これは、ヒーティングと呼ばれるテクニックのひとつ。肌を温めることで、角質層への浸透を促してくれます。蒸しタオルなどで肌を温めた後、しっかり水分をふき取ってから与えるのがポイント。水分が残っていると、せっかくの成分がすぐに蒸発してしまうので、注意が必要です。その後、手のひらでパックするように顔全体を覆い、手の温度で浸透を促します。
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コラーゲン入りの化粧水などはトロリとした質感の物が多い特徴があります。しかし使用する際は、ベタつかない程度に与えるのが適量です。ポイント表皮がベタつくと、空気中の汚れがついたり、肌のトラブルとなる原因を引きよせてしまうことがあります。あくまでも、ベタつかない程度に、肌の乾燥具合に合わせてこまめにケアすることが大切です。多めに手に取ってしまった場合は、乾燥しやすい首もとやデコルテに回してつけましょう。
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仕事が休みのときや時間があるときには、ファンデーションを塗る前に両手を使ってパックをしてみましょう。たっぷりとコラーゲンを手にのせ、肌を両手で覆うだけの簡単パックです。手のぬくもりでコラーゲンが温まり、角質層への浸透力を促します。メイク前に行うとメイク崩れをカバーしたり、肌を乾燥から守ることができます。